美大合格のデッサン力をつかむ

- は~ほ -

◆「ハイライト」

デッサンでは「一番明るいところ」という意味で使います。

特に鏡や金属に反射した光は、他の場所と比べてとても明るく、たとえそこから離れていっても反射の光だけは強く目立ちます。

なので、作品を作る上でもハイライトは遠くからでも分かるように描くのがポイントです。

◆「ハイユニ」

鉛筆のブランドの1つ、筆記具のトップメーカー三菱鉛筆株式会社が手掛ける。

この会社は2つの鉛筆を世に送り出していますが、そのうちの1つがこのハイユニで、もう1つがユニです。

この2つは、いま受験生が使う主要な鉛筆として挙げられる3大鉛筆に数えられています。

ちなみにもう1つはステッドラーです。

ハイユニはこの3大鉛筆のうち最も黒の色が鮮やかで、鉛筆としての質はとても高いです。

その分値段が¥147(税込み)とはりますが、決して損はしないはず。

芯を囲む木の軸もしっかりとしており、芯も折れにくく使いやすいです。

◆「はかり棒」

目盛りのついた細長い鉄の棒が本来のはかり棒です。1本¥800~くらいする。

長くてまっすぐであればいいため、代用品として使っているのが「スポーク」という本来自転車の車輪を円形に保つための部品(車輪にいっぱいくっついてる細長い棒)です。¥30。

ほとんどすべての予備校生が、本来のはかり棒ではなく、このスポークを使用しています。

◆「パース」

一言でいえば、「遠近法によって平行線が広がりを持つこと」

道路を上空から見たら同じ幅で続いているはずですが、いざ地面からそれを見ると遠くになるに従ってだんだん細くなっていきますよね?これがパースです。

近距離でみるモチーフはそこまで線の変化はありませんが、でもちょっとだけ、あなたに向かって線は広がっているのです。

デッサンするときに、このパースの(角度の)傾きをしっかり見て描きとります。

手前に向かって広がり過ぎたパースのことを「オーバーパース」

逆に狭まってしまっているパースのことを「逆パー(ス)」といいます。

◆「ハッチング」

デッサンの技法の1つで、平行線を何本も描くこと。

描き込みなどでよく多用されてはいるけれど、やりすぎると傷跡のように見えてしまうので、近目でやっと見えるくらいが望ましい。

◆「羽ぼうき」

鳥の羽が片翼くっついている、昔のヨーロッパなどで使われていた羽でできたペン(筆)をイメージしてください。あれとほぼ同じです。

主に消しゴムの削りカスを払うのに使いますが、描写部分を羽でこすることで画面をボカしたりもします。

ティッシュよりも繊細にボカすことができます。

◆「パネル」

絵を描くときの下敷きのようなもの。簡単にいえば木の板で、その上に紙をあてて描くのです。

正式には木製パネルといい、デザイン科の人が言うパネルとはこの木製パネル。

特にB3サイズのものを指します。そのため「B3パネル」と呼ばれることもあります。

◆「(鉛筆の)腹」

鉛筆の芯の側面部分のこと。

普段私たちが筆記に使うのは尖った先の部分ですが、デッサンでは先の部分だけでなく側面も使います。

広い面を塗ったりする際には腹を使うと便利です。

よく「鉛筆を寝かせて描く」という表現も聞きますが、これも腹を使うことと同義。

◆「バルール」

あまり聞くことはないと思いますが、簡単には「色彩・色味」のことです。

もっと言えば、色彩の釣り合い、調和のことを指します。

「あ、色のことね」と知っていれば十分です。

しかし、これを知っていてもバルール自体知名度が低いので、……覚えておく必要もないでしょう。

デッサン識者には通じますが、普通の人・友達には通じないし

◆「反射光」

光が床や壁などに反射した光のことをいいます。

これによって床においたモチーフは、光の当らない部分にも、ほのかに明るくなります。

床が白ければ、反射光も強くなります。

雪が降り積もったあとに晴れ間がさすと、光が雪に反射してまぶしいくらい光って見えます。

これも反射光のうちの1つですよ。

◆「B3 ビーサン」

紙の国際規格のひとつ。364mm×515mm。

ノートなどでおなじみのA4サイズですが、美術系でおなじみとなるサイズがB3サイズです。

ちなみにA4もB3も大きさが違うだけで同じ縦横の比率(1:1.414)です。

◆「ビビッド(ヴィヴィッド)」

基礎英単語にある vivid のことです、まさしく「鮮やかな」「活き活きとした」「強烈な」という意味です。

「ビビッドな色だね」といえば、彩度の高い色を指します。

平面構成の方が使われやすい言葉でしょう。

◆「ファイン系」

デザイン系と対をなす学科のひとくくりのこと。

主に日本画や油絵、彫刻(または大学や予備校でいう日本画科・油絵科・彫刻科)などを指す。

デザイン系/ファイン系のくくりは、「アイディアをよりシンプルにしていくデザイン」と、「技巧細やかで繊細なファイン」という概念で分けられているように思えます。

余談ですが、英語の fine には「よい・素晴らしい」という形容詞的意味の他に、「きめの細かい・洗練された」そして「微粒子」という意味がありますので押さえておきましょう。

意外ですが「微粒子」-名詞としての fine は英文でよく使われていますよ。

◆「フォルム」

これも基礎英単語の form 。

野球選手のバッティングフォームなどと同じように、日本語でいう「フォーム」と同じ意味です。

これがフランス語(forme)やドイツ語(Form)での発音から「フォルム」になり、日本語で「フォルム」「フォーム」とどちらも同じ意味で使われるようになっているのです(日本語は難しいですね)

デッサンでも変わらず「カタチ」「形態」という意味で使われます。

「カタチ」をより形態感を強めて言いたいとき「フォルム」を使う講師の方が多いです。

◆「俯瞰」-ふかん-

写真用語で「見下ろす視点」・ハイ-アングルのことです。

デッサンではほとんど聞くことはないと思いますが、一応。

◆「フキサチーフ(定着液)」

デッサンの作品を仕上げるのに使うスプレーのこと。

これ以上黒鉛がこすれて画面を汚さないように、黒鉛の粒子を画用紙にくっつける(定着させる)のが仕事。

黒く描いたところは特にたくさん吹き付けておこう(しばらく置いて吹きつけるとよい)。

試験でも持っていかねばならないですが、うっかり忘れた時には試験後に試験官の人が貸してくれるときもある(それを期待しないように!)

◆「不正行為」

試験中にそぐわない行為をすること、または不正行為をしたことによる得点のこと。

アイディアや色彩で試験をする実技試験では、じろじろ周りを見たりすることは御法度です。

答案用紙の回答と違って、パッと見だけでも色は盗めてしまいますので、それを危惧して試験官も目を光らせています。

(ですが、見てもあまり参考にならない人だらけですので、見なくていいですよ

不正行為をすると、「課題違反」と同じく強制的に2~3割の得点になります。

「採点不可」(→0点)も聞きますが、受験後に問い合わせが殺到するため、とりあえず2~3割にしておこう、という意図も探れます。

どちらにせよ疑わしい行為はしなければいいだけです。

自信を持って試験に臨んで下さいね。

◆「ふな美」

大手一歩手前というところか、でも授業などもしっかりした予備校、ディズニーランドに近い「ふなばし美術学院」の略称。

デッサンのクオリティもなかなかのもの、信頼できる予備校。近くにお住まいなら、ぜひ候補の1つに入れておいて欲しい。

アクセスは、JR総武線は船橋駅から徒歩約10分。

アトリエが散らばっており、受付はセブンイレブンのとなりの第1校舎、デザイン科はそのとなりの神社の目の前にある第17アトリエ。

京成線 大神宮下駅からなら4分で着く。

◆「平面構成」

アクリルガッシュを用いて画面を彩ること。

私大平面系(視覚伝達デザインやグラフィックデザイン学科)の実技、デッサンとデザインのうち、デザインの試験のことを平面構成と呼ぶ。

予備校の課題もそう呼ぶところが多い。

「平面」と略されることもある。

◆「ベース」

デッサンの行程の1つ。

構成を決めて、カタチをとった後にやる作業。

ベースとはその名の通りデッサンしていくための「基礎」、いわば「基礎明度」を描くことです。

全体の黒の度合がどのくらいなのかを見て、同じ明度にするため画面をどんどん塗っていきます。

ベースがしっかりしていれば、描き込みもポイントを押さえるだけで見栄えがして、とっても印象がよくなります。

◆「ペンタブレット」

「タブレット」と略される場合もある。

パソコン上で絵を描きたい人に必携のいわゆる「ペン型マウス」のこと。

持ち方も鉛筆と変わらないので、マウスよりはるかに簡単に絵が描ける優れもの。

完全に鉛筆と同じであるわけじゃないので、使い慣れるには少し時間がかかるけど、その見返りは大きい。

美大に入ったらタブレットがかなり救いになるので、存在を知っておくだけでもいいのでのせました。

ちなみにタブレットの大手といえば、WACOM(ワコム)やBAFFALO(バッファロー)が有名です。相場はモノによりますが¥5,000~15,000が目安。

◆「ペンホルダー」

鉛筆が小さくて持ちにくくなってしまったらコレの出番。別名「ペン軸」

鉛筆をこりゃもう無理だろってくらいまで使うことができるすばらしい一品です。

特にハイユニならなおのこと、短くなったらぜひペンホルダーへ!

ちなみに値段は¥100程度。スーパーでは2本で¥180とちょっとお得。