美大合格のデッサン力をつかむ

-さ~そ-

◆「彩度」

色の鮮やかさの程度のこと。

 

白や灰色、黒が混ざっている度合。

これらが混ざらないほどその色は鮮やかになる。

絵の具のチューブからそのまま出した色が一番彩度が高い。

色彩構成などのデザインでは、出したそのままの色ばかりを使っていると画面におもしろさがなくなってしまうこともある。

デッサンでは、彩度の高いモチーフに対してはできるだけ色を一発でのせることが望ましいでしょう。

消しゴムなどで何度も消したりしていくと、画面が濁り汚くなることでモチーフの彩度が表しづらくなってしまうからです。

◆「擦筆」-さっぴつ-」

ペンシル状の綿棒のようなもの。

デッサンで使い、細かい箇所をこすったりするのに便利。

ティッシュよりかはやや粗い質感になる。

ペンシル状なのでこすって黒くなった箇所はカッターなどで削っていけばまた使える。

先を尖らすことができるのが利点。

◆「参作」

参考作品の略。

講評後、出された作品の中で「これはスゲーぜ!」という作品がその称号を与えられる。

だけれどもふだんの課題で参作が出ることは滅多にないので、参作になったときはマジに喜びましょう。

予備校によっては教室やホールに貼り出されたあと保管されたりします。

◆「色彩構成」

美大試験の実技試験のうちの1つ。

実技試験はデッサンとデザインですが、デザインと称して色彩構成の意味合いで使われています。

絵の具を使って綺麗に画面を彩る「平面構成」と呼ばれるときもありますが、あまり違いはないでしょう。

◆「質感」

物質ごとの材料の違いから受ける印象のこと。

例えば「ツルツルしている」「ザラザラしている」など、手触りといってもいいかもしれません。

デッサンでは質感を出すことにより、画面に魅力が出てきます。

例えば「手と石」で構成された画面なら、石のゴツゴツした感じと手の柔らかさを対比させることで、モチーフらしさがお互いにうまく出てくるため画面に締まりが出てきます。

注意したいのは、麦わら帽子やガラスの反射など「ディティールの細かいもの」ほど、それを描いていくうちに全体感や立体感が失われていくことがあります。

描き込みをしていく中でも、常に周りとのバランスをとるようにしていきましょう。

◆「視デ」

私立系美術大学の人気学科-武蔵野美術大学「視覚伝達デザイン学科」の略称。

試験自体はデッサンとデザインですが、デッサンは静物デッサンに想定を絡めた問題が出されます。

ときにはモチーフ自体が厄介なものだったり、またはやたら簡単なものだったりマチマチ。

時間は3時間しかないので、そのモチーフ次第では計画的にシャカシャカ描いていかないと終わらない場合もあります。

入塾したてにも関わらず、「どこ受けるの?視デ?」など言われるが、

突然「シデ」なんて言われて学科のことだとわかるのは不可能である。

◆「情デ」

多摩美術大学の情報デザイン学科のこと。

覚えてしまえば何でもないのだろうが、実は「デ情」という別学科も存在する。

武蔵野美術大学のデザイン情報学科、略して「デ情」ですね。

情デの中でも2つのコースに分かれており、デザインコースとアートコースがある。

このコース選択は受験時に決めることができます。

デザインコースはコミュニケーションの手段や、情報を分かりやすく伝えるためのアプローチを考え、プレゼンテーションを重視し、チームを組むことが多いとのこと。

アートコースは、情報の中でもよりアートに近く、映像やメディアアート、サウンドアートなど自由な幅がある。

3月あたりになると卒業制作展などが催されるので、方向性を知る意味でも足を運んでみてはいかがでしょうか。

◆「シャーペン」

シャー芯に2Bや4Bがあるのを知っていましたか?

つまりデッサンで活用すれば、細さが変わらずに描き込みができるということです。

鉛筆のように腹を使って描くことはできませんが、細かい場所ならば存分に描き込めます。

ですが、実際の試験では規制される大学もあるので、使い込めないのが難点です。

私は、先を尖らせてもすぐ丸くなってしまうB系統に2Bと4Bのシャーペンを導入してました。

ちょっとしたところを描くのにはもってこいで、主役(描きどころ)にはちゃんと尖らせた鉛筆を使ってました。

(正直4Bはいらなかった気も)

◆「女子美」

5美大と呼ばれる私立美大のうちの1つ、その名も女子美術大学。

名の通り女子大。1年次は都心も都心、杉並キャンパスで学び、2~4年次は八王子方面に疎開して、キュービックなオブジェが素敵な相模原キャンパスへ。

杉並キャンパスへは、営団地下鉄丸の内線東高円寺駅から徒歩約8分。

相模原キャンパスは、小田急線相模大野駅から女子美大行きのバスが運行しています(約20分)

杉並キャンパスにあるガレリアニケというところは、新宿という場所もあって、来場者の見込め展示会場となっている。

◆「新美」

大手美術予備校といえば、まさしく新宿美術学院「しんび」である。

現役生・浪人生を含めると、デザイン科だけでも120人を超す巨大さ。

しかし講評は一枚一枚ていねいに見ていき、本人とのレベルに合わせて指導してくれる親切さは、感謝感激雨アラレである。

アクセスは、東京都JRは新宿駅東口より10分チョイで着きます。

◆「シンメトリー」

「対照」「対称」「対象」のうちの1つです。

シンメトリーといえば特に左右対称をいいます。ある特定の線を境に、左右の構造がほぼ同じに構成されていることです。

雪の結晶などがその最たる例ですね。

タマビの校章なんかもシンメトリーです

シンメトリーは、その中身の構造がゴチャゴチャしていればしているだけ綺麗に見えるものです。

中身の分かりづらさを、分かりやすい左右対称であることで補っているように思います。

複雑だけど分かりやすい、だから雪の結晶は綺麗なのかもしれません。

◆「スケッチ」

デッサンなどでよく使われる語。

本番の前にどのようなカタチ、配置にするかを下見するために描く下書きのような作業。

スケッチは実に広い意味で用いられる語で、風景画で特に使われます。

しかし、やはりデッサンの下書き段階でも使われたりするので、特定の仕切りがあるわけでもありません。

他にも「ラフ・スケッチ」「エスキース」「クロッキー」などありますが、それほど堅苦しく使い分けている人はいないようです。

ラフ・スケッチはデッサンの構図を捉えるのに使われる語です。

エスキースはある構成意図に基づいて描くアイディア出し。

クロッキーは、人物などのカタチを捉える時に使われます。

予備校の生徒たちは、ほとんど同じような意味合いで使っています。

◆「スタビロ」

鉛筆の種類・メーカーの1つ、ドイツの老舗で、正式名称”スワン・スタビロ”。

ステッドラーは青いけど、本体が赤いのがスタビロ。

小さく白鳥のマークがついている鉛筆。

ハイユニ・ステッドラー・ユニにつづく第4位の鉛筆であるが、今や廃盤になってしまいました。

◆「ステッドラー」

これまたドイツで、鉛筆にとどまらず、製図・設計・デザイン用品、インクジェットインクなど実にさまざま、日本にも支社がある大手メーカー。

鉛筆としてのクオリティが高いため、多くの受験生に愛されている。

そういえば立美の友人たちはステッドラーが多い。

鉛筆の本体が綺麗な青で、私はユニを使っていたせいか見かけに高級感がただよう。

ユニ・ハイユニと比べ全体的に一段階硬いというのも特徴的。

描き味としても、硬い、冷たい印象を受ける。

本体価格は¥147(税込み)/本ですが、多くの店舗で何%かOFFで売られています。

◆「スポーク」

「はかり棒」としての名前が有名です。

でも本名は「スポーク」で、これは本来自転車の車輪を円形に保つための部品です(車輪にいっぱいくっついてる細長い棒です)

デッサンにおいてスポークは、カタチの狂いを正すために使われます。

例えばリンゴとビンがモチーフのとき、スポークを水平に持ってリンゴのへたに合わせます。

そのときスポークの線がビンのどの高さに来るかのかを測り、自分の画面と比べます。

このときも画面にスポークを当て、正確に測るのです。

曲がったりすれば使い物になりませんが、値段は一本¥30程度。

ただ微妙に長いので、カバンから突き出たりすることがありますので、ケガのないよう持ち運びには気をつけてください。

◆「世界堂」

品揃えと安さ日本一を誇る、画材・文具・額縁専門店、それが「世界堂」。

美大受験生、美大生に画材の宝庫として重宝されている画材屋さん。

基本的に20%OFFな上に、会員カードでさらに5%は安くなるすばらしさは他に類を見ません。

入会費・年間維持費も一切無料なので、ぜひお買い物の際には会員登録もしておくとよいでしょう。

世界堂のほとんどの店舗は、ステッドラー社から”マルスショップ”(=ステッドラー製品を幅広く取りそろえると同時に製品に対する豊富な知識を有する店舗にのみ与えられる称号)の認定を受けているという実力派。

そしてステッドラーに限らず、取り扱っている商品のジャンルとその数はハンパじゃなく多いです。日本一は伊達じゃないコピーです。

美大周辺といえば、立川・町田・相模大野があります。都心だと新宿・池袋にも店舗があります。

◆「全体感」

デッサンや平面構成を学んでいく上でとても重要な要素。

全体感とはパッと見た印象に「まとまりがあるということ」を指し、これがないと作品と呼ぶに呼べない。

全体感がないと良いものもよく見えなくなってしまう。

統一感といっても良いかもしれない。

デッサンでいえば、描き込まれている場所とそうでない場所との差がはげしいと「全体感がない」といえる。

たくさんのモチーフの中で、ただ1つだけコントラストが激しいものも、タッチが粗くぞんざいに扱われているものも、作品の全体感を崩すのにはもってこいである。

逆にいえば全体感があるだけで作品らしく見えるもので、これから作品を作る上で一番なくてはならない要素になるでしょう。

全体感が出ているかを見るためには、他に遠目で見たり、うす目で見ることが一番良いです。

最初は大変かもしれませんが、気にかけてみてください。

◆「造形」

5美大のうちの1つ、私大人気第3位、東京造形大学とはこのことです。

実技試験はデッサンか平面かどちらか1つを選べるもので、大学ごとに好みの異なる平面よりかはデッサンの方が勝負しやすいため、私はデッサンでの受験をオススメします。

デッサンは構成デッサンでモチーフを組ませる試験。

時間は3時間と短いですが、真っ向から実力を出せる試験です。

受験の時、受験日にも関わらず駅からバスが出てないってんで、20~30分もの間デッサン用具を持って造形まで坂道を登っていった記憶があります。

何人もの人が受験するわけですから、当然昔の大名行列を思わせるような景色になりました。画材が多い人はキャリー必須。

(受験日はそんなでしたが、ふだんはバスが運行しているはずです)

◆「想定デッサン」

モチーフは出されるが、そこに別の架空のモチーフを想定してデッサンするもの。

多摩美の試験ではよくこの形式のデッサンが課される。

手をメインモチーフとして、そこに「何か」を加え想定しデッサンせよ、というものです。

「何か」はその年によって変わりますが、傾向として日常で身近なもの(例えば石や水や土や本など)が想定の対象となっています。

◆「素描」-そびょう-

あまり聞くことはないとは思いますが、これもある種デッサンという意味です。

…いやむしろほとんど耳にすることはないでしょう。