美大合格のデッサン力をつかむ

-あ~お-

◆「アウトライン」

モチーフの輪郭線のこと。漫画などによく見られる手法。

アウトラインだけなぞると、立体感がなくなってしまうため、デッサンではあまり強めて描くことは少ないです。カタチをとる際には、アウトラインというよりか、そのモチーフの特徴やポイントを描くとうまくできますよ。

◆「煽り」-あおり-

もともとは写真の言葉で、「下から見上げる視点(ローアングル)」を指します。モチーフが大きく、自分の位置が近いときは煽りとなります。

構成デッサンのときなど、ローアングルで描くとモチーフがより大きく見せることができ、重厚な力強い印象になります。

◆「アタリ」

カタチをとる際、そのモチーフの特徴やポイントを描くことを「アタリをとる」と言います。

例えば、ビンの口や楕円のキワ、ラベルの角、床に触れている設置点など、アタリとは、「カタチの変わり目」と言えるでしょう。

漢字では「当たり」(てがかり、目当ての意)となりますが、このサイトでは、通常の意味とは区別するため「アタリ」とカタカナで呼んでいます。

◆「アングル」

モチーフを見る位置、視点のこと。

モチーフを見下ろすような視点をハイ-アングル。見上げるような視点をロー-アングルと言います。

アングルを少し変えるだけでもっとカッコよく、空間的に見えるものも多々ありますので、構図を考える時にはいろんなアングルを試してみましょう。

それほどひねらなくてもよいので、そのモチーフやポーズが「一番自然に見えるような」アングルを探してみましょう。

構成デッサンでは特にアングルが作品を魅力的にします。

◆「いい色」

平面構成ではそのまま見える色のことを指しますが、デッサンで色と言えば、まさに『黒』のことです。

色がのる、色を出す、すべて黒の意です。

なので、いい色とは「発色のいい綺麗な黒」という意味で使われます。

画用紙に、柔らかい鉛筆(3Bなど)で力強く描いた線は、いい色が出ます。

しかし、何度も消したり描いたりされた画用紙に強く描いても、このいい色は出ません。

これは、画用紙が消しゴムなどで荒らされることによって紙の白い繊維が毛羽立ち、鉛筆で色をのせても毛羽立った繊維が白く反射するために、少しグレーがかった鈍い色になってしまうのです。

この発色のいい黒は、影や暗いところではなく、例えば黒いプラスチックや、「もともと黒いもの」に使われます。

反射するようなプラスチック、ビニールチューブなどはなおのことよいでしょう。

綺麗な黒を出すためには、一発で鉛筆をのせなければなりません。

消すようなことがあれば、鈍くなってしまうので、事前にカタチを正確に捉えていることが必須です。

鉛筆そのものにも発色のよさがあり、ハイユニ・ステッドラーは比較的いい色が出ます。ユニは鈍い方ですが、それほど大きな違いはないので安心してください。

◆「色幅」

色の種類の多さ。

白黒のデッサンでも使用され、その場合100%の黒から0%の 白までの意味になります。

色数が多くなればなるほど、「色幅があるね」という好印象な画面となる。

◆「イーゼル」

キャンバスやパネルを立てかけるために使う脚立状のもの。

よくイタリアンレストランの店前に置いてあり、本日のメニューの看板などがかけてある。

学校の美術室や美術予備校にたくさんあります。個人単位で買おうとすると相場¥5000~から始まる恐ろしい品。

◆「色幅」

色の数のこと。デッサンでは、色幅は多ければ多いほどよい。

デッサンは白黒ですから、「色幅があるね!」とは「白から黒までの間に、たくさんの色数(真っ白よりちょっと暗い白、グレーよりちょっと暗めの黒など、)があるね」という意味になります。

筆圧に変化がないと色幅は出ないため、ベースや描き込みのときには筆圧が単調にならないように注意しましょう。

◆「ウエッティ」

ウエットティッシュの略。

手が汚れることは、デッサン・色彩構成どちらの作業でも避けたいもの。

それでもいつの間にか汚れてしまったら、コレでひと拭き!頼もしいやつです。

100均で手軽に買えますし、禁止されてなければ試験でも役立ちます。

◆「絵心」

絵を描くことの楽しさ、またはそれを知っていること、とでも言いましょうか。

言われたから描いた、ではなく

楽しくて描いた!

そう感じるときの気持ちです。

見てる側でもそれを感じた時に「絵心があるなぁ」なんて感心してしまいます。

遊び心のような、いつでも大切にしたいものですね。

◆「エスキ(ー)ス」

平面構成などでよく使われる語。本番の前にどのようなカタチ、配置にするかを下見するために描く下書きのような作業。

エスキスは、何かの製作意図に基づいてアイディア出しをする落書きに近いもので、それほど大きく描くことはない。

しかし、できるだけ大きく描いた方が本番に入ってから迷うことはありません。

他にも「スケッチ」「ラフ・スケッチ」「クロッキー」などありますが、それほど堅苦しく使い分けている人はいないようです。

 

軽く説明すると、スケッチはホントに広い意味で使われ、風景画でもデッサンでも言われますが、特定の意味はありません。

ラフ・スケッチはデッサンの構図を捉えるのに使われる語です。

クロッキーは、人物などのカタチを捉える時に使われます。

 

予備校の生徒たちも、ほとんど同じような意味合いで使っています。

「エスキス終わったー?」などのように使うときの「エスキス」とは、「=構成の段階/アイディア出し」の意味で使われる。

「スケッチ」「ラフ・スケッチ」「クロッキー」はこのように使われることはありません。

◆「エスキス帳・エスキース帳」

紙質がいい無地のノートのようなもので、B3のパネルに描く前に、どのような構図にするか、アイディアを練るために下絵としてエスキ(ー)ス帳またはクロッキー帳に描きます。

大学に行ってからも使う人は多く、生徒の間では「落描き帳・お絵描き帳」といった感じで親しまれています。

◆「A4 エーヨン」

紙の国際規格のひとつ。210mm×297mm。

ノートなどでおなじみのA4サイズ。美術系でおなじみとなるサイズがB3サイズです。

ちなみにA4もB3も大きさが違うだけで同じ縦横の比率(1:1.414)です。

◆「鉛筆」

メーカーによって違いはあるものの、日本で売られている鉛筆の硬度の種類は19種類、9H~8Bまでが存在しています。

鉛筆のブランドとしてはユニ・ハイユニ・ステッドラーの3種類が主で、他のメーカーは今や廃盤となりつつあります。

ちなみに値段はユニ¥90・ハイユニ¥140・ステッドラー¥130と、鉛筆自体は高いですが、値段の違いはちゃんと質に比例しています。

HとHBの中間の硬さF(firm)があるのはあまり知られていないが便利で好き。

◆「鉛筆デッサン」

鉛筆で描く絵のこと。実際にある物体を描く対象(モチーフ)にして、鉛筆を用いてそれを描くこと。

鉛筆デッサンは私大受験の実技科目の1つです。

学科試験に比べて得点の比率が大きいため、ぜひとも試験までに得意科目に変えておきたいですね。

デッサンの上達のコツは、苦手なところに挑戦していくこと。

やみくもに描いていても空回りするだけ。

「何を克服したいのか」を自分で悩んだり考えたりしながら描くと、その見返りは必ず上達として返ってきますよ。

◆「オーバーパース」

デッサンなどで用いられる言葉で、パースが開きすぎてしまうことをいいます。

手前になるほどパースに開きが見られます。

意図的に少しだけオーバーパースにして画面にインパクトを持たせる手法がありますが、見る側に不自然さを出さず、インパクトを出すバランスは非常に困難。

私としてはより正確なパースをとって勝負した方が(小手先以上に)本当の力になると思います。

◆「オープンキャンパス」

「オーキャン」とも。大学の授業を公開したり、入学の案内を一般の、特に高校生向けに公開しているイベント期間。

夏前、7月くらいに2~日間くらいで行われ、当日は過去の試験で参作になったものをパンフレットにしてもらうことができ、構内には展示もあったりする。

ちょっとお祭り風なので、「いつもの大学の風景」とは違って少し華やかですが、大学の雰囲気を楽しむことができます。

◆「おもしろい」

趣きがあるという意味で使われる語。

捉え方、描き方、表現手法などが、見る側にとって目新しい、独特であるとき「これおもしろいじゃん」という風に使います。

「興味深い」「ユニーク」と置き換え可。

◆「お茶美」-おちゃび-」

御茶の水美術学院の略称。都内にある大手予備校として知られています。