美大合格のデッサン力をつかむ
鉛筆 その2

デッサンを描くための
鉛筆の硬さの種類
メーカーの差

硬度は
芯の硬さのレベル

硬度とは、鉛筆の芯の硬さのレベルのことです。

図にあるように、HやB以外にたくさんのレベルがありますね。

 

鉛筆の「芯」には様々な硬さの鉛筆があり、硬いものをH(=Hard)柔らかいものをB(=Black)として、それぞれ6段階の種類があります。(段階はメーカーによって異なります)

この図では6Hが最も硬く、6Bが最も柔らかいことになります。

H系 Hard
硬度Hの鉛筆

芯が硬いと、紙に当てても黒鉛があまりくずれないのでうすい線になります。

B系 Black
硬度Bの鉛筆

逆に芯が柔らかいと、どんどんくずれるので黒鉛の粒子がしっかりと紙にのる黒い線になります。

折れやすいが、その分 芯がHより太くなっている。

中間 HB&F
HBやFの鉛筆

HBとは、HとBの中間の硬さに仕上げたもので、FはHとHBの中間の硬さです。(=Firm しっかりした、引き締まった)

 

メーカーによっては、10Hから10Bまであります。が、そこまでくると9Hなんかはもはや「尖った何か」でしかなくて、薄すぎて(硬すぎて)描こうにも描けません

どんなものか知っておくためにはアリですが(やたら硬いので笑えます)、そこまで使いこなしている人は見かけません。

ちなみにこれがハイユニの9H。

9Hの鉛筆

これを使い倒すのにあとどれくらいかかるだろう…

 

結局はHBやBあたりがオールラウンダーなのでよく使われます。サポートで6H~6Bを揃えるイメージでしょうか。

 

何本の鉛筆が必要か

鉛筆1本さえあればデッサンは描けます。

でも

硬さの種類があれば、色んな明度を手軽に乗せられ、
スペアがあれば鉛筆を削らずショートカットできる。

すなわち効率よくデッサンが仕上がります

 

受験デッサンまでに必要な鉛筆本数

受験で必要な鉛筆は総数にしておよそ30~50本におよびます。

硬度ごとの本数は、

HBを中心にスペアを多くするイメージです。

受験デッサンまでに必要な鉛筆硬度

ガッツリそろえるなら…

HBは5~7本、 2H、H、F、B、2Bをそれぞれ3~5本、 他の4H 3H 3B 4Bは2~3本 このくらいあれば無敵です。

スペアは、途中で削れて先が丸くなってしまったり折れたりしてしまったときの補助要員。

その場で削ればいいだけの話ですが、実際試験ではそれほど時間がないのです。

年間予備校で課題をこなしていくと、鉛筆はH、FとB系統からなくなっていきますので、試験日までにはもっと多くの鉛筆が必要になっていきます。

30~くらいの本数だと、とりあえず3~4か月はもつはず。

 

慣れてくると、折らないしピンポイントな使いかたになるので、それぞれ1本あれば十分描けるようになります。

はじめたばかりなら、6H~6Bまで一度そろえてみましょう

どこまで薄い黒、濃い黒が出せるのかを知っておくことが大事だからです。

作っていく作品の幅を広げるためにも使ってみてください!

硬さでこんなに色味違うのか…!

描き比べてみると、単純に面白いですよっ

 

美大受験で使われる鉛筆メーカー

鉛筆は一般的に、ユニ、ステッドラー、ハイユニ、この3種類のメーカーが主流です

pencil 3maker

他にもスタビロやらファーバーカステルやらあるのですが、硬さの種類が豊富にないので、あまりメインで使う人は少ないです。

硬度も多く補充もしやすいですから、この3種がオススメです。

 

ハイユニ ¥140~
Hi-UNIの鉛筆

三菱の製品。おしりに金のラインが入っているデザイン。

きれいな黒が出るとでも言いましょうか、始めたばかりではあまり気にならないようですが、浪人生の方々からはやはりこのような見解を聞くことができます。

 

ユニ ¥90~
UNIの鉛筆

三菱の製品。ハイユニと比べるとちょっと地味め、クラシックな軸。はた目にはわからないが沈んだ黒が出るらしい。ただし、「うわっ!ユニで描いちゃった」となるような明確な違いはありません。(と私は感じる…)

安いので大好き。

 

ステッドラー ¥160~
STAEDTLERの鉛筆

ドイツの高級ブランド。綺麗な青の軸が特徴。 発色はハイユニとやや似ていてよい発色ですね。

一番の違いは、ユニ・ハイユニよりも硬いこと。 だいたい1段階硬くなっていますステッドラーのHは、ユニ・ハイユニで言えば2H位の硬さに相当するということです。

ですので、はじめはできるだけ鉛筆の種類を統一して買った方が混乱せずに済みます

 

大手の美術用品店の「世界堂」など、たいていの画材店では10~30%は値下げされていますので近場にあるようなら行きつけにするとよいです。

 

ちなみに私はなんと言ってもユニです。

受験当日もユニのフル装備でしたが、ステッドラーの学生を見かけるたびに「…結局はウデ次第だぜ」なーんて強がってました。

正直なところ私大の受験デッサンにおいては

技量だけで十分高得点をとれます

鉛筆の質ではなく、デッサン力がものを言います。

もちろん実際の試験で作品が並んだ時に、少しでも見栄えが良くなるように多少高めの鉛筆を買うことも必要でしょう。

ですので、これからバリバリ手を描いて特訓しまくるぜ!って人はユニで描きまくり、だんだんとハイユニに切り替えていくと良いかもしれませんね。