美大合格のデッサン力をつかむ

はかり棒

はかり棒

棒ならよし

はかり棒は、モチーフのカタチを捉えたり、画面のカタチに狂いがないかチェックするのために使います。

簡単にいえば細長い鉄の棒です。

本当は1本¥800もする目盛りのついたものが本来のはかり棒なのですが、ただの棒であっても機能するので、1本¥30するかしないかの鉄棒(自転車の車輪についてるやつ)をはかり棒として使っています。

使用上の注意

はかり棒は曲がりやすいです。

一度曲がってしまえば上のような使い方ができません。まちがってもドラムのスティックのように扱ってはいけませんよ。

床で転がしたときに「へ」の字になったりたわむようなら曲がっています。

そして、はかり棒は細い上に長いのでバッグから突き出ることもしばし。

ケガのないよう持ち運びには十分気をつけてください。

 

はかり棒を使ってみよう
-その1-
傾きを見る

はかり棒を持ち、まっすぐ伸ばした腕で、はかり棒と箱のパースの傾きを合わせます。

図り棒で傾きをとる

そうしたら慎重に画面へ平行移動させ、傾きを描きとります。

描きとるときは、2点アタリをつけます。定規みたいに線を引くと高確率でブレるためです。

はかり棒は鉛筆でも代用できますが、鉛筆は太く短いので、傾きの誤差が分かりにくくなってしまいます。

慣れればうまくできますが難易度がやたら高いので、はかり棒がオススメです。

どちらを使うにせよパースをとる際には、『何度も疑い、確かめる』ということが重要です。

一度で正確にとれるとは思わない方がいいですよ。思い込みの角度って結構ズレているので…。

 

はかり棒を使ってみよう
-その2-
水平・垂直線を見る

はかり棒を水平・垂直に持って、カタチの変わり目や空きのカタチをみるというものです。

水平線でチェック

◆ はかり棒を両手で持っておおよその水平線をつくり、モチーフのポイント(特徴)へもっていきます。腕はしっかり伸ばし、ヒジや二の腕をゆっくり移動させるとブレませんよ。

図り棒を水平に使う

場所によっては、複数のポイント(赤丸部分)が一つの水平線上に重なっていたりするので、自分の画面もそうなっているかチェックしてみましょう。

これによって、カタチの崩れを防ぐことができます。

 

垂直線でチェック

◆ 垂直線は、はかり棒を片手で持ってぶら下げればOKです。

図り棒を垂直に使う

ぶれるようなら、先端にネリゴムをくっつけておくとよいですよ。

空きのカタチ(青い部分)を見ておきましょう。

これによって、カタチの狂いを発見できることはよくあります。

同じく、重なる複数のポイント(赤丸部分)も探してみましょう。

 

美術教師であるベティ・エドワーズさんは、有名な美術著書『Drawing on the Right Side of the Brain』において、「もし親指を描くのなら、親指の周りの空間を描きなさい」と語っています。

モチーフ自体を見て分析すると、創造的ではない左脳を使います。

逆にモチーフでなく空きの空間(カタチ)を描こうとする視点は右脳を使うので、固定観念や偏見にとらわれずにデッサンすることができる(カタチのズレも起こりにくい)のです。この観点はとても勉強になりますね。

 

これら2つの方法を駆使すれば、あなたのデッサンのカタチの狂いは激減していくことでしょう。ここでも『何度も疑い、確かめる』ということを思い出してみてくださいね。