美大合格のデッサン力をつかむ
ひっかき傷

タッチ、ハッチングの温度感

面の流れに乗せる

一定の流れに沿って線を重ねているデッサンを見たことがあるでしょうか?

面の方向を表すために、タッチ(鉛筆の線)を重ねる技法です。(正しくはハッチング)

予備校では『ハッチング』=『タッチ』と総称して呼ぶこともあります。

予備校のパンフレットを見れば、このように線を重ねているデッサンなどいくらでも見つかるでしょう。

実際に受験生の中でもほとんどの受験生がこれを活用しています。

人によってはすでにやっている、という人もいるかもしれません。

 

さてこの技法。面の方向を表すのに用います。

へこんでいるのか盛り上がっているのか、奥に回り込んでいるのかなど、実際にはない線ですが、カタチを追ったり立体感を表現するのに役に立ちます。

ベースをのせるときにもこの技法は有効です。

モチーフの立体感を意識しながらカタチに沿ってやっていくと、立体感を出しつつベースをのせることができ、作業もはかどります。

鉛筆の腹を使って柔らかくベースをのせるにしても、鉛筆を走らせた方向はおおよそ分かります。

デッサンを始めた初期は、これらのタッチをきっかけに立体感を表現していくと良いと思います。

 

やりすぎは傷をつくる

さて、ちょっとした注意点もご紹介しておきますね。

この技法のいろんな使い方を模索していくことは大変よきことなのですが、これだけは避けてほしいことがあります。

この技法はあくまで

実際にはない線を描いている」

「立体を分かりやすく示す補助線

なのです。

ゆえにあまりに強くハッキリ描き過ぎると、まるで傷があるかのように見えて不自然になってしまうのです。

適度なハッチングを目指したいところ

 

あなたの作品は大丈夫ですか?

 

しかし、講評で注意を受けることは少ないです。むしろ勧められるかもしれません。

もともと立体感を助ける補助輪のような技法ですから、立体感の出ていない学生に勧めたほうが良いというのが実状なのです。

どの程度まで許されるかはその講師の人次第ですが、もともとない線を強調することは、他の実在するディティールを見せることができなくなることだってあるのです。

補助輪を越えてステップアップする

ですので、初期にタッチによって立体感を掴んできたら、タッチを進化させて素材感の表現にステップアップしましょう

浪人生や手慣れたからこそ画面がタッチのしましまだらけの人もいます。

講評する側からすれば「ディティール端折りすぎでしょ」「手ぇ抜き過ぎだね」と映ります。

これはどんな事柄にもあてはまりますが、やり過ぎは禁物です。うまくバランスをとって使いましょう。

1つのやり方を適度に、また多くのやり方をそれぞれ適度に使うなら、それらの技法を一番効果的に使うことができますよ。

 

さあ、進んでいきましょう!