美大合格のデッサン力をつかむ
回り込みは面の集合体

 -オセロを丸めろ!-

キワへの密度を意識する

回り込みとは…?

私は受験生の頃、アウトラインばかりを強く描いてしまい、講評では「立体感がない」「回り込みを意識して」とばかり言われていました。

アウトラインが目立って立体感がない

自分では見えているモチーフを描いているつもりでした。

「回り込みの部分はこう見えるから描いているのに、なぜ立体感がないと言われるのか?」

なかなか納得のいかないヒトシ少年は、先生に質問攻めをするうちに、ある事実に気づきます。

自分は見える明暗にばかり気を取られ、実際にはモチーフの何を描いているのか、回り込みとはどんな部分なのかが全くわかっていなかった。ということに。

 

回り込むほど密になる

結論から言えば、

回り込みとは途方もない面の集合体です。

どれほど途方もないのかイメージするために、

ここでオセロ(正しくは市松模様)を丸めてみましょう。

キワへの密度を意識する

見えてくる小さな面、四角がどんな密度なのか見てみますと…。

キワは正面の6倍以上

正面とキワとの密度の差は凄まじく、面の数は4~5倍にもなっていますね。

回り込みの端は、端になればなるほど、さらに密度を増して、ついには線のように見えてきます

 

それではここで想像してみて下さい。

 

もしこの面の1つ1つが、
マークの柄モノ」だったら‥!!

 

 

すごい嫌ですね…

 

つまりは、面に少しでも質感があるのなら、回り込みはその何倍もの密度をもって描かなければならない。と言うことです。

柄物は大変

 

質感が密になってアウトラインになる

木目であれば、ザラザラした質感をもっと密にして回り込みを描き、繊毛のある植物であれば、正面からは微少でも回り込むに従って白く見えることを描くでしょう。

 

白い石膏であっても、質感が集まれば密になります。

しかし、面の集まりでなくただのアウトラインとして捉えてしまうと、左側の球のようにキワが目立ちすぎてしまいます。

アウトラインが目立つ球

これほどまでに繊細で密な回り込みを、アウトラインの線一本では表現できるわけがありませんね。

 

面の集まりが密になってアウトラインが出来上がっている…

 

これを意識して以来、私の画面にうっすらと立体感が漂うようになりました。 「できるだけ面が密であることを描こう」と、線を重ねに重ねました。

アウトラインは密度のある面と捉える

見えるモチーフを描くのだけれど、そのモチーフが持つ面や立体構造を意識して見てみると、1つ1つの線に気持ちが入り、描きたいものを表現できるのではないかと思います。

回り込みの密度、実感していただけましたでしょうか。

この意識だけでかなり画面が変わりますよ!

 

さあ、進んでいきましょう!