美大合格のデッサン力をつかむ

クセになるほど、うす目で見よう!

ざっくりとした明暗が見える

うす目で見るということは、もはやどこの予備校に行っても言われるような技法/アドバイスです。

それによりどんな効果が得られるのか、お伝えしましょう。

試しにうす目で周りを見てみましょう。どうですか?

周りの明度(明るさ)はかなり下がっていきましたね。

ですが 「おおまかな形」と「自分の目に飛び込んでくる光」は見えているはずです。

細かな凹凸や表情は消え、ざっくりとした明暗がわかります。

色の情報もある程度おさえられ、ついつい描き込み多くなるような細部は引っ込んでいくのです。

 

彩度の高いモチーフに出会ったら

たとえば彩度の高い赤や青は、思っていた以上にうす目では黒く見えてくるはずです。

彩度が高いとデッサンで白く(薄く)描いてしまいがちですが、実はこれらの色はわりと明度が低いのです。

彩度の高いモチーフには要注意です。明るいのか暗いのか判断つきづらいでしょう。

この辞書は、青が暗い明度なので赤が明るく見えますが、赤そのものも明度としては暗さを帯びた色なのです。

そんなときは、全体の白(床)と辞書をうす目で見て比べて見ましょう。

結構暗く見えますよね?

うす目でベースをのせていけば、彩度の高さに惑わされずにベース(明度)をうまく画面にのせることができます。

 

このメガネケースは表面がビニールなので、彩度がかなり強調されています。かなりやらしいモチーフなのでこんな彩度・材質には注意してください。

私たちはカラーの世界で生きているからこそ、デッサンの白黒の世界で誤差が出てしまうのです。

うす目で見て切り抜けましょう!

まとめ「うす目で見る」ことの利点

・ハイライトがハッキリする。

・白いものと黒いものの差がシンプルに見える。

・色にジャマされない。

 

カンタンに言えばいいことづくし、そしてこれこそベースに最適なのです

もちろん、カタチをとるときや面で見ることの手助けをしてくれるので、ことあるごとにうす目で見るようにして下さい。

モチーフも、自分の画面もうす目で見ましょう。黒くなっているべきところが白かったり、明度の狂いをいち早く駆除することができます。案外自分で「こうあってほしい」と思ってしまうもので、明度の狂いは結構見つかるかもしれません。

 

 

どこでもうす目で

この技法はいつでもどこでも使えます。むしろどこでも使ってください。

というのも、色合いや思いこみに惑わされて明度に気付かないということは日常的にも頻繁に起こっていることなのです。

例えば曇りの日。薄暗いとばかり思いがちな天気ですが、いざうす目で見れば空が光るくらい明るいのだと驚くことでしょう。(曇天の照度は太陽光の1/10のおよそ10,000ルクスですが、一般家庭の部屋300ルクスに比べれば現実的にかなり明るいことがわかります)

普段からうす目でいろいろなものを(人に怪しまれない程度に)見ておきましょう。これによって、モチーフを見ただけで、

「これは明度が紛らわしいやつだ、気をつけなきゃ」

自然に反応してくれるようにもなります

 

補足ですが、仕事などでデザインをする上でもうす目で見ることはよくやります。

例えば、デザインと文字とが一緒になっているときなど、文字を文字として見たくないとき。

商品が見うす目で見ても分かるようなデザインか、修正箇所が効いているか?など

その他もろもろ、とにかくとっても便利な技法ですのでドンドンうす目で見てください!

 

さあ、進んでいきましょう!