美大合格のデッサン力をつかむ

モチーフを照らす第二の光、
反射光をとらえよう!

カゲの中の光

反射光

右上からの光が当たっています。

そのためこの手の右半分は明るく見えますよね。そして左側は当然影になっています。

では、親指に注目してみましょう。

光の当たっていない左側のキワ。なんだか明るくなっていませんか?

これは「反射光」が当たっている部分です。

反射光とは、「光があるモチーフに照らしたとき、モチーフには当たらずに壁や床に当たり、結果モチーフを後方から照らす光」のことです。

反射光のしくみ

反射光の仕組み

光は、光源からモチーフに向かいますが、中にはモチーフに当たらずに、通り過ぎてしまう光もあります。

その光はいずれ壁や何かしらに当たって反射し、モチーフの真後ろをほのかに照らす光となるのです。

※…無限遠に広がる無の空間は存在しない、という定義から(モチーフが存在しているのなら、他の物体も存在してしかるべきだ、ということ)

身近な例でいえば、スキー/スノボ焼けですね。

スキーをしにいったのになぜか顔が日に焼けている。それは、雪の反射光によるものです。

反射光でスキー焼けが起こる

あと、晴れた日の雪原なんかはまぶしくて目をあてられませんよね。太陽の光と雪に反射して大地(雪)から向かってくる反射光があるからです。

 

同じことがモチーフ台でも起こっています。

もしもカベも台も黒く、光源1つだけなら宇宙の月のように、逆サイドは一律黒くほぼ見えない状態になります。

モチーフ台からの反射光

モチーフ台は白いので、明度の低い黒よりかはたくさん光を反射します。

それによってモチーフの底面はほのかに明るくなり、陰影が単純な白から黒へのグラデーションではなくなるのです。

陶器などは特に反射光がよく見えます。ビンと違って面が傾いているので、反射光がよく当たり、余計に底面が光って見えます。(そのため映り込みもよく見えます)

角度によって強弱があります

しかし、ご注意下さい!

反射光はあくまでカゲの中の光です!

光っているといっても、メインの光源からすれば微弱なもの。反射光という部分だけにとらわれると、必ず全体感が崩れます。

映り込みが見えたりと描きどころではありますが、全体の中ではそれほど強く主張してはいないことを意識して下さい!

描いて、離れて見たときに、「反射光見えすぎじゃないかな…」と考えてみるとよいでしょう。やっぱり全体を大事にしてあげて下さいね!!

 

反射光を体験しよう!

現役生に反射光があるんだよー、という話をしても、最初はなかなか理解してもらえません。

もしかしたらあなたも「反射光って見たことないよ」と首をかしげているかもしれません。

そんなときは、「手に紙を近づける」ということをやってみてください。

反射光を体験する

晴れの日だとより効果的

そうすると、『明るい面』→『一番暗いカゲの面』→『カゲだけど反射光で明るめな面』という明るさの変化がハッキリ分かるはずです。

 

現役生(夜間部)は、学校があるので夜にしかモチーフに向かう時間がありません。

そうすると、蛍光灯という弱い光の中でしかデッサンすることができません。

当然弱い光は、床に当たってさらに弱くなり、反射光といっても幽かなものになってしまいます。現役生が理解できないのも当たり前といえばその通りです。

浪人生(昼間部)は陽の光(蛍光灯の数十~百倍!)でデッサンしていますから、室内とはいえ反射光は嫌でも見えてきます。)

反射光ってこれなのかー、と分かってきたなら想定デッサンや手の構成デッサンでも反射光を加えてみましょう。

モチーフの素材によって見え方の異なる反射光を探してみて下さい。

 

 

さて、いかがでしたか?

光といっても弱いけど、メインの光以外にモチーフを幽かに照らす光がある、ということを覚えておいて下さい!

さあ、進んでいきましょう!