美大合格のデッサン力をつかむ
丁寧に影を描こう!

 影は床と表裏一体

カゲを描く

床の影もモチーフ

 

モチーフが床に落とす影は、画面の中に空間があるという説得性を出します。

だけれども、多くの受験生にとって影はなぜか見落とされがちなところなのです。

描いてはいるが軽く扱っているように感じます。全体の3割くらいは影が雑

今回はそこをあなたに狙ってほしいと思います。ここであなたにお伝えしたいのは

 

「影をていねいに描く」

ということだけです。

なんら難しいことはありません。しかし、ぜひやってほしいことなんです。

なぜ3割もの受験生の描く影が雑なのか。

謎です。

推測では白い床にただ落ちている影なんてほとんど特徴もないし「塗りゃあ影になるじゃん」という軽いイメージだからでしょうか?

 

-レベル1-平たい影

図を見てみましょう。

平らな地面に座っているのはどっちでしょうか?

カゲのタッチが面を傾ける

平な地面はどっち?

 

どちらといえば左の人ですよね。右の人は大きな球面に腰掛けているように見えます。

カゲのタッチが面を傾ける

この2つの影の違いは線の重なり(タッチ)の向きです。

左は水平線になるよう丁寧に描いた線。

右は左利きの人が急いでシャカシャカ描いた線。急ぐあまりに、手首を利かせて描いたような軽く湾曲した線が地面を傾かせているのです。

カゲは床に落ちるのもですから、カゲ=床だと思って下さい。

つまりは、平らな床を描きたいのであれば、平らなカゲを描けばいいと言うことです。

 

-レベル2-密度のある影

その次はその密度についてお話しします。

タッチの流れは見えるもの。しかし、それは見えすぎてもいけない。できることなら影の場合タッチは見えない方が画面の印象は綺麗です

 

逆に、タッチの見える影はだいぶ悪印象です。

粗いカゲ

これは受験生に見られる特徴でもあります。

タッチがスカスカで、模様にも見えてしまいそうな粗さです。これでは影には見えませんね。

影がタッチで斜めになった例

丸みを帯びたカゲ

たとえ他のモチーフの描きが良くても、「床に気配りがないんだな」と思われれば印象もダウンです。

なぜかうまい人や、手慣れている浪人生ほど雑なことがよくあります(!)

あなたの画面は大丈夫ですか?逆に言えば影を描くことは格好の「狙い目」ですよ!

なので、ここで提案するレベル2は

タッチが分からないくらい密に描く」です。

密に描いたカゲのきれいさ

密にするだけキレイですよね

冒頭で見たような荒いタッチから、一歩、また一歩と密にしていきます。

3番目のコの影はとても密になっていますね。「影です!」と言われて一番納得できる描写です。

鉛筆を変える必要はありません。ポイントはただ1つ「水平に引いていった線をていねいに重ねる」だけです!

影がうまく描けていると、空間がとっても綺麗に見えるんですよ!先述したとおり、影は床と同じですから、影がうまい → 床の奥行きが出る → 空間がスッと抜けるようになる

 

さて、これであなたは影を雑に描くことはできなくなったことでしょう(笑)

「影をないがしろにしちゃいけない」そう感じてくれれば、床が曲がったり、模様ができてしまうこともなくなります。

次のデッサンは影を丁寧に描いてみましょう!きっといい空間が出せるはずです。

 

さあ、進んでいきましょう!