美大合格のデッサン力をつかむ
静物のカタチ その2

実際に静物のカタチをとってみよう!

辞書のデッサン

その1でははかり棒のおさらいを一通りしました。ここでは実際に静物のカタチをとるまでの過程を見ていくことにしましょう。

段階1

静物でも、手のデッサンなどと同じように最初はザックリ描きます。外形はフリーハンド、角に焦点を当ててアタリをとっていきます。

辺を結ぶ角のアタリと、対角同士のアタリの比較も忘れずに。

 

段階2

最初のアタリは練りゴムで軽く消して、モチーフを見ながらちょっとずつ修正していきます。

外形が整ったら、はかり棒の出番です。

前回のその1であったように、慎重に傾きを画面に描いていきます。

他にもパースの傾きだけでなく、縦横比など、アタリ同士の比較・修正も入念にやって下さい。

静物・工業製品は特に、「見えない部分」もしっかり描いておくこと。

こうすれば、床に接している部分が不安定にならず、カタチやパースのズレのチェックが容易になります

カタチがとれてきたら、軽く定規で線を引き、遠くから見て違和感がないかチェックします。

段階3

細部のアタリをとったもの。

外形よりもアタリはとりやすいですが、ここでもはかり棒などを使ってポイント同士の比較をしていって下さい。

小さなロゴや文字などは、ベースの後、描き込みのときにやるので、小さいカタチに関しては無視して構いませんよ。

カタチの精度を上げるために

カタチのステップに限らず、遠目で見るときに気にかけてほしいことがあります。それは、「今の自分の画面は、モチーフが実際に置かれている感じがするだろうか?」ということです。

静物はデリケートですので、傾きが違えば床が曲がったように見えたり、モチーフそのものがグニャリとしたカタチのようにも見えてしまいます

そこで、遠くから見るときには、画面に描かれたモチーフが自然に見えるのかどうかを気にしてみて下さい。

これには具体的な解決案はなく、感覚を意識で磨くことが必要です

目を養う意味も込めて、自分で違和感を見つけてみて下さい。

遠くから見て「置かれてる感」を見ることは、段階1~3すべてにおいてやってみて下さい。

とくに段階2(骨組み段階)では厳格にチェックすると効果的です。

そこでしっかり修正しておくと、後になって、それこそ描き込みや完成間際になってあわてふためくことは無くなりますよ!

 

さあ、進んでいきましょう!