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静物のカタチ その1

はかり棒での傾きのとりかた

はかり棒
はかり棒

おさらい - はかり棒の使いかた -

本や工業製品などのカタチがキッチリしているものは、遠近法によってパース=「傾き」が顕著に出てきます。

そのパースをうまくとるためには、どうしても目測やフリーハンドでは狂いが出てしまいます。

そこで登場するのが「はかり棒」なのです。

…カンタンにいえば、細長い鉄の棒です

 

Type02 道具の使いかた-「はかり棒」にてお伝えしたのは、図のような、はかり棒を握り込む、という割と一般的な型でした。

はかり棒

※Type02 道具の使いかた-「はかり棒」参照

ここではもう一つの型と技術的な面をご紹介します。

それは、おはしのような握り方です。

はかり棒

はかり棒の中央部分をそっと指にのせるように握る(持つ)のです。

つまむというより、「乗っかってる

力むと筋肉が緊張し、指先の震えにつながります。無駄な力をなくし、ただ添えると、揺れのない安定した傾きを維持できます。

はかり棒の中心(重心)を持つことも安定感を高めます。

傾きを取ってみよう

持ち方が決まったところで、次はモチーフに向かいましょう。

はかり棒をそっと持ったなら、腕を伸ばして、それをモチーフに合わせます。

ちゃんと片目をつぶりながらでないと、誤差の嵐ですので注意して下さいね!背筋も伸びていますか?

傾きがうまくとれたと思ったら、それをゆっくりあなたの画面に移動させます。

このとき、手が震えてどうしても画面に行く前に傾きが崩れてしまう。という声をよく聞きます。

理由は生徒たちそれぞれ違いますが、コツは「手じゃなく二の腕を動かす」です。

はかり棒のブレを押さえる腕の使い方

指先に意識は向けない。二の腕を横にスライドさせると傾きを維持したまま画面まで行きやすいですよ。

では最後、ちゃんと画面に移動させたなら、それを描きとります。

はかり棒は定規ほどしっかりしていないので、そのまま線を引こうとするのではなく、傾きに合わせた点を2つ描くと良いでしょう。

基本的なお話でしたが、基本ほど大事なことはありません。目測だけではなく、ちょっと便利なはかり棒も使って傾きをとれるようにしてみましょう。これがしっかりできていれば、完成間際にカタチの狂いに気づいて嘆くこともなくなりますよ!

 

さあ、進んでいきましょう!