美大合格のデッサン力をつかむ

デッサンでの姿勢はカタチに響く!
ズレない視点でカタチを取ろう

カタチを正確に描くにあたって、とても大切なのが姿勢です。

予備校でも頻繁に言われるけれど、「何がそんなに大事か分からない」という人は多いはず。

そこで、姿勢を正しくする・悪くすることが実際にどんな効果をもたらすのかをみていきましょう。

頭の高さの違い

「カタチをとるときの姿勢になって下さい」

 

と言われたとき前かがみの姿勢の方は、

前かがみの場合前かがみ君

どのくらいの高さだっけ…?

 

とイマイチ姿勢(高さ)が定まりません。毎回違う高さになってしまいます。

それに対し、背筋を伸ばした姿勢の高さはほぼ一定。

なぜそうなるのか、それぞれの姿勢を検証するとわかっていきます。

前かがみ姿勢におこること

姿勢が崩れて視点が変化すると具体的に何が起こるのでしょうか。

それは「あっ!変わった!」というほどハッキリ分かるものではありません。

微妙な変化であるからこそ、デッサンでは怖い事になります。

1~4°視点が変化していく

姿勢が崩れることで、(個人差はありますが)頭は約5~10cm低くなります。

それはおよそ1~4°の変化です。

次第に姿勢が悪くなる

次第に高さが変わっていく

これによって、モチーフから1.0mの近距離で約4°、2.0mで約1°の視点のズレが生じます。

 

1°や2°なんて数字を見ても、大したこと無いような印象を受けますよね。

以下、最初の視点から姿勢がダレてきたときの視点です。視点は1~2°ズレました。

姿勢によって赤い面が見えなくなった

姿勢によって赤い面が見えなくなった

見ての通り、モチーフの上面が見えなくなってしまいました

これがどういうことか分かりますか?

 

見え方の違い前かがみ君

あれ?なんで俺の画面、上が見えてるんだろ

楕円もおかしいな、いつからズレたんだ?

姿勢を直さなきゃ…。あれ、どの高さで見てたんだっけ?

 

この例では上面がなくなるというわかりやすい例でしたが、普段のやや上方からの視点だと微妙すぎて変化していることに気がつきにくいので注意して下さい。

首回りが疲れる

前かがみの姿勢を支えるのは主に首周りの筋肉です。

イメージで言うと、釣り竿の先にバスケットボールをくっつけているようなもの。

釣り竿の先にボール

しなる補助の骨+筋肉がメイン

ボールが落ちていかぬよう、しっかり筋肉で支える必要があります。

そのため首や肩がこったりすることもしばしば。

疲れる姿勢に慣れてしまう

前かがみ姿勢は肩や首が疲れるものですが、僧帽筋という比較的大きな筋肉が支えるせいか、前かがみ姿勢の持久力(!)がついていきます。

背骨をCの字に丸める姿勢が多い人は要注意です。

良い姿勢の取り方は下部に紹介するので、ちょっとずつ改善していきましょう。

良い姿勢におこること

良い姿勢は「背骨がS字カーブを描く姿勢」です。

その効果は、「目線が一定」と「疲れにくさ」の2つです。

目線が一定

冒頭の例では良い姿勢の高さがほぼ一定でした。

それは背筋を伸ばした姿勢が「背骨に頭が乗っている」という状態だからです。

イメージで言うと、立てたパイプの上にバスケットボールが乗っているようなもの。

パイプに乗ったボール

骨による安定さ+筋肉は補助

パイプ=背骨の長さが変わらない限りはボールの高さは変わりません。

カタチをとるときにとても重宝する姿勢といえます。

骨で支えているので疲れにくい

大部分を背骨で支えており、使う筋肉は腹筋と背筋がつりあった状態なので、さほど疲れることはありません。

また首回りに負担がないので気分もシャンとします。

慣れないうちは背中の筋肉が疲れやすく感じると思いますが、次第に安定してくることでしょう。

良い姿勢に必要な脊柱起立筋は小さめの筋肉なので、この筋肉の持久力がつくまでは腰上の背中あたりがやや疲れるかと思います。

良い姿勢の取りかた

2つの姿勢をまとめてみましょう。

悪い姿勢と良い姿勢の違い

悪い姿勢と良い姿勢の違い

これほど大きな違いがでてくる要因、それは、

「メインで支えるのは、骨か筋肉か」

この違いによるのもです。

なので「骨で支えるぞ!」と意識することが重要です。

取りかた おなかを前に出す

良い姿勢のポイントは「座った状態でおなかを前に出す」と張りすぎない、いい姿勢になります。

おなかを前に出すと良い姿勢になる

おなかを前に出すと良い姿勢に

ちょうど背骨が軽い S 字になり、

「背骨に首が乗っている」と感じるでしょう。

「乗ってるなー」という感覚と「おなかを出そう」ということだけ覚えていれば大丈夫です。

課題があるとすれば、人によって最初は慣れないこと。

はじめは意識的に姿勢を正して「カタチを取る間だけ」持続させるようにしてみましょう。じきにデッサン中でも保てるようになってきます。

慣れると「姿勢がいいって気持ちがいいぜ!」と思えてくるのでぜひともやってみて下さい。

まとめ

  • デッサンにおいて…

  • 悪い姿勢がカタチのズレを起こす
  • カタチをとるなら良い姿勢で
  • 良い姿勢はおなかを出せばOK

デッサンのときだけでなく、食事のときにもオススメです。いい姿勢だと、食べるご飯もいっそうおいしくなりますよ!

バイトなど仕事の面接の時にも役立ちますね。

それでは、進んでいきましょう!