美大合格のデッサン力をつかむ

- 頼れるエスキスを描こう! -

枠から描かない

下描きでは枠から描かない

エスキスで構図を決めるために、何度もモチーフを描いたり消したりしてはいませんか?

たくさんアイディアを出す意味で構成デッサンは何度も描くことは良いことですが、静物デッサンではそれほど悩む必要はありません。座った席から見えるモチーフを描くわけですからね。

そんな静物デッサンですが、私は何度も描き直していた記憶があります。B3の枠を描いてはその中にモチーフを描く…。失敗すればまた枠を…。

エスキスだけでえらい時間がかかっていました。

「そりゃ効率よくないぜ!」ってワケで教えてもらったのがこの方法。聞けばなんてことはないですが、

エスキスは、モチーフをキッチリ描いてからトリミング

これが今回のテーマです。

(※トリミング……構図の不要な部分をカットするという意味)

参考になるエスキス

私がやっていたことの問題点は、「先に描いたB3の枠に収まるようにモチーフを描いていた」ということ。

それはつまり、モチーフの大きさやカタチをひん曲げながら描いているのと同じ。

それで構図が決まっても、画面(B3画用紙)に描くときにエスキスが参考にならないということです。

エスキスはもともと本番前の下書き・下絵という意味です。

本番の画面でエスキスを参考にしていない・見ていないということは、せっかくエスキスした意味がありませんね。

 

じゃあ何をすればいいのか?

頼れる下書きになるように

キッチリ描いて
後から枠を描けばいいのです!

後から枠を描こう

ではエスキスの段取りを見ていきましょう!

ブロックの上に布、布の上に樽というモチーフ。

段階 1 モチーフを描く

モチーフを描こう

エスキスだからってナメちゃいけません。

モチーフは楕円も陰影もちゃんととりましょう。ちっちゃく描いたものやササッと描いたものはダメですよ!(実寸は、10cm×10cm位が目安です)

画面だけでなくエスキスでも「STEP02 カタチ」のポイントを参考にしてください。ポイントをピックアップしてアタリをとることや、逆さにしてカタチをチェックすることも大事ですよ。

カタチの次は枠。

段階 2 大まかなトリミング

きっちり描く

カタチがとれたら枠「トリミング」です。

ザッとモチーフを囲うように大まかな線を描いていきます。B3などのサイズ比が分からなければ、デスケルを使って寸法を測りましょう

最初はやや大きめの囲いにしておいてくださいね。(あとから縮めていくので)

段階 3 枠を詰めていく

詰めたトリミング

うす目で見たり離してみたりしながら、「画用紙に描いたときの完成型」をイメージしてください。

モチーフが小さい印象になってないか、モチーフを切りすぎていないかなど、微調整しながら構図を整えていきます。

当然構図を詰めすぎてしまったのなら、描いた線を消しても構いません。慎重に決めていって下さいね。

10cm以下だったり雑に描くと、そもそも完成形をイメージできません。きっちり描いたことがここで活きてきます。

段階 4 最後の確認

エスキス最終確認

最終確認として、段階3で詰めていった構図の外を鉛筆で塗りつぶします

こうすれば、どんな完成形になるかの見当がつきやすいですよね。

ここでもまだ疑ってみて下さい。構図に間違いがないか。上過ぎないか下過ぎないか…。

問題があれば枠を消すなりして修正して下さい。どうせ下書きですからバリバリ試しましょう!

 

ここまでくれば、あなたのエスキスはかなり下書きとして役立つことでしょう。そして何より、短時間に信頼できるエスキスができるってことです!

枠から描いていた私とはもうオサラバです。エスキスの鉄則は、

まずモチーフから描く!
そこからトリミングしていく

という順序ですね。

 

さあ、進んでいきましょう!