美大合格のデッサン力をつかむ
いい構図を目指そう その1

余白の多い画面はソン!画面いっぱいに描く

構成と印象はデカく

構図(特に静物デッサン)を決めるときに一番大切なのが、モチーフを大きく配置するということです。

B3の画面は大きいので、デッサンを始めたばかりだと、どうしても大きく描けないというのはよくあることです。ですが、デッサンは小さく描いてしまうと、とても弱々しい作品になってしまいます。

構図の大きさは印象の大きさにつながると言ってもよいでしょう。

大きなリンゴと寂しいリンゴ

ご覧のように、大きな配置の作品に囲まれると寂しく見えてしまいます

せっかくB3というステージを与えられたのなら、それを存分に活用しない手はありません。

単純にいえば、空きの分だけソンをしているようなものです。むやみやたらに画面を埋めろということではありません。ある程度の空白は必要です。ただ、モチーフより空白の方が大きいということは絶対に避けましょう。画面の主役はモチーフです。間違っても空白ではありませんね。

●構成デッサンは、その作者それぞれが思う意図のもとに構成しますから、空白が多少大きくとも画面そのものが皆違うので、さほど気にはなりません。

●静物デッサンは、この空白の大きさが印象を左右します。できるだけ画面に大きく映るように構図を決めましょう。なぜなら、モチーフが同じですから、上のリンゴのようにズラリと作品が並んだなら、皆同じような印象になります。

そこで1人小さな配置にしたならば、明らかにマイナスの意味で浮いてしまうのです。

静物デッサンで差が出るのは『描き』です。構成・アングルで勝負するのは至難の業です。ですので、構図で出し抜かれないよう、しっかり大きく配置しましょう!

大きく入れるとは言ったけれど…

構図に大きく入れるからといって、むやみやたらと大きくしても逆効果。そんなわけで、「余白って必要なの?」という疑問をここで解決しましょう。

それを理解するにあたり、余白=「目の誘導」だと思って見てみると分かりやすいかと思います。

良い構図 よくない構図

さてこの3枚。いったい何が違うのかと言えば、 「見やすさ」と「インパクト」です。

 

●左の画面1番は余白がモチーフを囲うようにあります。
目にやさしい余白

するとどうなるか、「主役はこっちだよ!」と八方から呼びかける余白のおかげで、目は間違いなくモチーフに向かいます。

見た瞬間に焦点がモチーフへ行くので、単純にこの画面は見やすい・伝わりやすいということになります。

ただし、見やすい反面小さなモチーフにより弱々しい印象です。

 

●真ん中2番は余白も囲っていてモチーフを大きく入れています。
誘導が適度な余白

目の誘導もあり、モチーフも大きい。バランスの良い構図と言えます。

 

●3番右の画面は上と下の2カ所に分かれています。
誘導があいまいな余白

上と下の余白によって、2方向からの誘導がなされているので、「中段を見て!」と言いたいようです。

しかし、画面を占めるモチーフが大きすぎて、「中段の…どこを見ればいいの !?」と視点が定まらず、目の置きどころに困ってしまうのです。

 

余白は、焦点をモチーフに誘導するために必要なサインなのです。

画面に余白がある程度とれていれば、モチーフが画面を占める面積もほどよくなります。

余白も大切な要素の1つ! そう思いつつ構成してみてください。

 

さあ、進んでいきましょう!