美大合格のデッサン力をつかむ

夏に期待しない

夏に期待する

4月から予備校でデッサンを始めた子は、5~6月になるとある程度の感触をつかみ、描くことに抵抗がなくなってきます。

これと同時に、それぞれのできていない部分も講師の目から見るとハッキリしてきます。

講評で何度も同じところを指摘されても、あまり関心がないのかただうなずいて聞いている学生が多い。

逆に講師の側が心配になって、授業の合間に学校のことや、課題に限らず話すようにしました。

すると、いろいろ聞くうちに、彼ら・彼女らが「夏に期待している」ということがわかってきました。

5、6月あたりに中間テストがあり、その後には楽しげな学校行事もあるらしく、生徒も授業や課題どころではなく、高校3年生最後の行事や準備に盛り上がっている様子。

7月は学校が2週あるかないかなので、ほとんどお休み気分の生徒たち。

「夏にはたっぷり時間があるから、今は最後のイベントに盛り上がろう!」

 

任せるのは今か未来か

あなたは今どんな気持ちですか?

夏にあなたの弱点をなくしてくれるのは誰ですか?

5~6月と言えば、各予備校も夏期講習に向けてPRやパンフレットを配る頃です。

カリキュラムをみると、ぎっしり実技と学科とのスケジュールがなされ、「夏は上達のチャンス!」的なことがいろいろ書いてあります。

学校行事と重なることもあって、生徒はみな夏期講習のことを知ると、こう思うのです。

今(評価が)よくなくても、夏やればいい

自分の弱点をつぶすのを将来の自分に任せて、別のことに気を取られてしまう。

そうするとどうなるでしょうか。

夏になれば、浪人生との差が歴然としているのに気づいて、自分のレベルでは太刀打ちできない。

それを知ると、差がついていることにすら見て見ぬ振りをし、秋でレベルの差のない(ショックの少ない)現役クラスになじもうとするのがその子の将来像です。

講師の目からすれば、その子が浪人するということは目に見えています。

パンフレットでは、保護者を安心させるような「万全対策」を推していますが、夏期講習の授業と、普段の授業に大した違いはありません

もちろん浪人生と合同で課題をやることは大きな特徴です。

しかし出す課題そのものに違いはないのです。

夏だからといって課題を変更する理由はありません。(でないのなら、ある意味サギです)

乱暴に言ってしまえば、夏期講習は「生徒を追いまくるためのもの」といってもおかしくありません。

キチキチにつめたカリキュラムも、浪人生と合同の課題も、普段やらない生徒に、「やらなきゃヤバい!」と思わせるためのものです。

 

夏期講習では、弱点をたちまちなくすような秘策をやるわけではありません。

夏期講習であなたの弱点がなくなる保証はありません。

「夏にはなんとかなる」「夏に弱点をつぶすんだ」なんて、今の自分を放棄するようなもの。

なんとかするのは夏じゃない。

なんとかするのは今なんです。

今、弱点をなくすんです!
よく聞くようですが、大事なことは本当にシンプルです。

あなたが本当に、○○に受かってやる!絶対行きたい!!と思うのであれば、学校や行事の中でもその想いが忘れることができないのなら、『今』に集中してください。

弱点をなくすことができるのは、夏のあなたではなくて、まぎれもない今のあなたです。

まっすぐ向きあって、成すべきことに注力して下さいね。

 

さあ、進んでいきましょう!