美大合格のデッサン力をつかむ
関東の国立美大と私立美大 

国立と私立 学費と傾向

美大進学と決めたけれど、美大って何があるのか分からない…

そこで、簡単にどんな美術大学があるのかを見てみましょう!

(ここでは関東の美大に焦点を当てて解説いたします)

国立代表
-東京芸術大学-

  • 東京芸術大学(ゲイダイ)

国立の美大は関東に一つだけあって、東京都JR山手線の上野駅が最寄り駅。

みんなが口にする『ゲイダイ』(芸大)という言葉は、この大学のことです。言うは易し、行くは難し…。

芸大の学費

国立なので学費が私大に比べ安い(私大は年間200万あたりだが、芸大は90~100万程度)のと、芸術という点でのレベルがとっても高いので、競争率は毎年すさまじいです。

レベルだけで言えば、美大のトップです。

芸大の実技試験のデッサンは私立の5美大に比べハードルはかなり高いです。

なぜなら芸大の学科試験は、ほとんど加味されることがありません。

センター試験による足切りはひどい場合を除いてほぼないようです。

1次試験のセンターからはすべて実技試験。3月初旬に行われる2次試験は6~7時間の石膏デッサンまたは構成デッサンが通例(出願時にどちらか選べます)。3~4次試験の平面構成・粘土や空間演出の試験ののち最終面接となる実技重視ぶり。

絶対なる倍率(15倍あたりが普通)を通過し、描けることのさらに上へ到達した偉人たちが集う大学

※倍率は、「2月に私大受験し終えた学生」による記念受験なども含まれますので、実際はもう少し抑え目な数字ですね

個人の作家性をとても重視』する大学ですので、自分の中の創造する力をもっと深めていきたい人にはピッタリなのではないでしょうか。

自分の世界であったり表現する力をどこまでも追求できるでしょう。

 

私立代表 -関東5美大-

私大では関東に5美大と呼ばれる5つの有名な私立の美術大学があります。

  • 武蔵野美術大学
  • 多摩美術大学
  • 東京造形大学
  • 女子美術大学
  • 日本大学-藝術学部

がこれにあたり、それぞれ

  • 武蔵美(ムサビ)
  • 多摩美(タマビ)
  • 造形(ゾウケイ)
  • 女子美(ジョシビ)
  • 日藝(ニチゲイ)

と、このように愛称もつくようです。

私大なので学費は国立よりか高く、この5美大に関しては年間170~200万あたりとなります。

私大の学費

学科により多少異なります。

トータル700万くらいであまり私大ごとの差はないように感じます。

しかしその分、設備に関しては申し分ないです。

場所は、日藝と女子美1年次杉並キャンパスをのぞいて他の5美大は国分寺や八王子周辺にキャンパスが置かれています。

都内で遊びたい気持ちと、雑踏のない場所だからこそ創作に打ち込める葛藤があったりなかったり。

 

私大内でのレベルとしては武蔵美、多摩美が同率でダントツトップにあり、後続して造形 女子美 日藝と続くのが一般的な構図です。

もちろん、力を入れている学科、専攻などありますので一概には言えません。

倍率はたいてい4~8倍、試験は1次試験(学科+実技)のみ

学科2科目(国・英)各100点と実技2つ(デッサン・色彩構成)各100~150点。 私大は2月中に実技と学科が実施されます。

芸大と比べると、私大のデッサンはそれほど敷居が高くないと言えますね。一次試験だけですし。

また、学科試験も一般大の中級レベルなので正直学科に自信のある人であれば「実技の要点に集中するだけ」でよいでしょう。

もちろん美術を専門で学んでいきますから基礎的な実技の力が必要なのですが、全体的に学科はニガテという生徒は多く、逆に学科を押さえておくことはねらい目に感じます。

 

国立と私立
向かう先を見据えて決める

乱暴に国立と私立を分けるなら

芸大が芸術家を育て、5美大はデザイナーを育てるのでしょう(もちろん私大で芸術家も育ちますが)

就職や最新のビジネスの流れに乗るとしたなら、私大の方が優勢な傾向にあるようです。

5美大の中でも、武蔵美、多摩美は(本質的な高い実力もさることながら)単純にブランドの力があり、現実的に環境の面でも差があります。

PC コンピューターを使った授業(web、3DCG、VRなど)はどんどん確立していっていますし、それが表現を拡げるだけでなく、職場で対応できることにもつながると思います。

私が就職したてに感じたのは、リアルで描けるデッサン力PCでのデジタル表現に慣れていることかなりスムーズに仕事ができるようになります

 

紹介に漏れた美術大学も、それぞれの校風のもとに芸術性を高めています。

ただ、正直名も通っていない大学からは、あまり力を感じません

実際、デザイナー職を採用する際にポートフォリオ(作品集)を見ることがありました。ですが、無名の学校ではどれもお絵描き程度のレベルであまり際立ったものを出す人はいませんでした。

とはいえ全ての大学を見知ったわけではありませんから、あくまで個人での感想です。

学校というブランドを超えて、自分のハングリー精神で実力を高めることも、もちろんできると思います。

自分の向かう先を見据えて、そのために必要な刺激や環境を求めて進路を決めると良いと思いますよ。